第9回原子力安全合同シンポジウム

趣旨:

東日本大震災以降も、北海道胆振東部地震や台風、豪雪・集中豪雨に起因する変動制再エネの出力低下に伴う停電も発生し、電力安定供給の必要性が増しております。ロシアのウクライナ侵略等による世界的なエネルギー価格急騰と円安による化石燃料輸入コストの急上昇や原発の防護など、エネルギー安全保障が極めて重要となりました。
特に、再エネ賦課金による再エネ普及政策の下で、シェアを拡大した再生可能エネルギーの曇天無風寒冷状態で発生した電力需給ひっ迫により首都大停電直前の状況も発生しました。背景には電力自由化政策に伴う老朽火力発電の閉鎖や原発再稼働の遅れがあり、電力料金の値上げが企業と家計を直撃しています。
岸田内閣も2030年度までにCO2の排出を46%削減するなどグリーン成長戦略と原子力の最大限の活用を掲げ、2023年の3月、4月上旬に衆参両院のGX関連法案を可決し、実行可能としました。
これらの状況を踏まえて、本年も原子力安全合同シンポジウムを開催致します。

日時: 2023年12月25日(月)10:00-16:30

多数の参加をいただきありがとうございました。

  • リスクとしてのテロの現実的な対応について、 日本国における対策と、具体的な事例についてまとめて いただきました。
  • 安全性向上対策としての オンラインメンテナンスについて、まずは課題を洗い出し、 2〜3年後を目標に、パイロット的に実施する事が 合意できたと思います。

今後とも、コミュニケーションを活発化させるとともに、 安全な原子力システムに向けて、 活動を継続していきたいと考えております。

場所: 東京大学 本郷キャンパス  山上会館大会議室
対面で実施します。ハイブリッド(オンライン)は実施しません。
参加費:無料、定員:100名
資料ダウンロードパスワードについて、 登録いただいたメールアドレスに連絡しております
パスワードが届いていない方は、ご連絡をお願いします。

共催:
日本機械学会動力エネルギーシステム部門「より高い安全を目指した最適な原子力規制に関する研究会」
日本機械学会動力エネルギーシステム部門「震災・エネルギーインフラ臨時委員会」
日本保全学会「規制関連検討会」
協賛:
原子力学会シニアネットワーク、EEE会議、エネルギー問題に発言する会

プログラム(敬称略):
 
10:00-10:10 開会挨拶(趣旨説明) 奈良林 直(東京工業大学)
10:10-12:00 日本機械学会 震災・エネルギーインフラ臨時委員会   (司会 小泉 安郎(電通大))
10:10-10:40  航空障害物による航空機テロ抑止と米FEMAの核対応ガイダンス 奈良林 直(東京工業大学)
10:40-11:05  国民保護について 館 圭輔(内閣官房)
11:05-11:30  国民保護における避難施設の機能 渡辺 善敬(内閣官房)
11:30-12:00  原子力発電所への脅威と対策 −各種脅威に備え何が必要か− 矢野義昭(日本平和学研)
【昼食】
13:00-15:30  我が国のROP規制検査と事業者の取り組みとリスク  (司会 岡本 孝司 (東大))
13:00-13:30  規制の立場から観たリスク情報活用 村上 玄(原子力規制庁)
13:30-14:00  年間を通じて必要とされるタイミングで行う保全活動と
  リスクマネジメント
川村 慎一(日立GE)
14:00-14:30  四国電力におけるRIDMの取組み
  〜RIDMの実践・定着・さらなる適用拡大に向けて〜
香川 明彦(四国電力)
14:30-15:30  JSME米国OLM調査団速報 (PWR)Braidwood
             (BWR)Dresden
渡邉 孟士(三菱重工)
峯村 武宏(東芝ESS)
15:30-16:15  総合討論  (司会 岡本、奈良林)

連絡先:
東京工業大学 奈良林直
東京大学工学系研究科 岡本孝司
symp@rop.tokyo


合同シンポジウム実行委員会 E-mail:symp@rop.tokyo

過去の開催実績
第1回原子力安全合同シンポジウム(2016年1月28日開催)
第2回原子力安全合同シンポジウム(2017年3月3日開催)
第3回原子力安全合同シンポジウム(2017年12月22日開催)
第4回原子力安全合同シンポジウム(2018年12月21日開催)
第5回原子力安全合同シンポジウム(2019年12月24日開催)
第6回原子力安全合同シンポジウム(2020年12月25日開催)
第7回原子力安全合同シンポジウム(2021年12月23日開催)
第8回原子力安全合同シンポジウム(2022年12月22日開催)