東日本大震災以降も、北海道胆振東部地震や台風、豪雪に起因する再エネの出力低下に伴う停電も発生し、エネルギーインフラを自然災害から早期に復旧するレジリアンス対応や電力安定供給の必要性が増しております。蒸気タービンの慣性力が系統を安定化させていることも認識されるようになってきました。また、わが国では、ROPの本格運用に伴い必要となる、リスク重要度分類、リスクインフォームド意思決定(RIDM)やオンラインメンテナンスなども基準化に向けた整備が開始されました。
さらに菅前首相の2050までに実質的なCO2排出削減ゼロの所信表明演説があり、岸田内閣も2030年度までにCO2の排出を46%削減するなどグリーン成長政策を選挙公約に掲げ、11月2日のCOP26でも世界に向けてわが国の取り組み方針を紹介しましたが、先進国のなかで再エネによるCO2の大幅低減に成功した国は皆無で、発展途上国や中国などが脱石炭政策に経済成長の観点から反対しています。
これらの状況を踏まえて、本年も原子力安全合同シンポジウムを開催致します。
10:00-10:10 開会挨拶 奈良林 直(東工大) | ||
10:10-12:00 日本機械学会 震災・エネルギーインフラ臨時委員会 | (司会 浅野 等) | |
10:10-10:40 | 世界で多発する大停電と再エネの影響 | 奈良林 直(東京工業大学) |
10:40-11:05 | 次世代電力ネットワークと地域間連携エネルギーシステム | 浅野 浩志(東京工業大学) |
11:05-11:30 | 電力系統安定化に対する原子力発電所の効果 | 村上 洋平(日立製作所) |
11:30-12:00 | 集中豪雨による内水氾濫や火山噴火の太陽光パネルリスク | 桂川 正巳(国基研) |
【昼食】 | ||
13:00-15:30 我が国のROP規制検査と事業者の取り組みとリスク | (司会 青木 孝行) | |
13:00-13:30 | 耐震裕度確保に係る取組みについて | 村上 裕樹(四国電力) |
13:30-14:00 | 再稼働に向けた地域社会との信頼関係再構築 | 田畑 光秀 (東北電力) |
14:00-14:30 | 再稼働およびカーボンニュートラルへの理解促進活動の提案 | 今野 隆博 (日立GE) |
14:30-15:00 | ROPの定着推進と学会活動に期待すること(仮題) | 古金谷 敏之 (原子力規制庁) |
15:00-15:30 | オンラインメンテナンスによるリスク低減 |
岡本 孝司(東京大学) 石橋 文彦(東芝ESS) |
15:30-16:30 総合討論 | (司会 岡本、奈良林) |
合同シンポジウム実行委員会 E-mail:symp@rop.tokyo