第2回原子力安全合同シンポジウム

趣旨:

「断層の活動性と工学的なリスク評価」調査専門委員会の報告書が纏まりましたので、その要点を解説し、専門家のご意見をいただき、理解を深めることとしました。また、IAEAのIRRSの報告書により改善を求められた我が国の検査制度の大幅見直しが行われることとなり、原子炉等規制法改正について今国会で審議されます。この大変革の眼目について、原子力規制庁から解説いただくとともに、事業者の取り組みへの意気込みを示して、新時代の規制を実現すべくスタートとしたいと思います。これに関連し、保全重要度とリスクを低減する保全・検査制度の導入について意見交換を行います。 また、機械学会からは、米国のFLEXシステムやSAFER基地による事故収束活動の調査結果とモバイル機器の活用やシステマチックな事故収束活動に関する訪米調査結果と我が国への反映事項について討論を行います。以上の3学会の活動を合同シンポジウムで紹介し、技術討論を促すことで、相互の広範な理解と英知の結集を行うワークショップ形式で開催致します。

日時: 2017年3月3日(金)10:00-17:00

場所: 東京大学山上会館大会議室
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_00_02_j.html

参加費:無料

共催:
日本保全学会「規制関連検討会」
日本機械学会動力エネルギーシステム部門「リスク低減のための安全規制の最適化研究会」

プログラム(敬称略):
 
10:30-12:00 断層のリスク評価と工学的安全対策 【日本原子力学会】  
10:30-11:00  断層変位の事故シーケンスと工学的対策の基本的考え方 奈良林 直(北海道大学)
11:00-11:30  断層変位に対する工学的リスク評価(報告書の概要) 神谷 昌伸(原電)
11:30-12:00  アクシデントマネジメントによるリスク低減 黒岩克也(MHI NSE)
四十田俊裕(北陸電)
12:00-12:30  断層変位に対するIAEAの取り組みと海外の動向 蛯沢 勝三(電中研)
【昼食】
13:30-15:30  我が国の検査制度の大幅見直しとROP制度 【日本保全学会】  
13:30-14:25  我が国検査制度の見直しの基本的考え方と具体的な仕組み 金子修一 (原子力規制庁)
14:25-15:05  検査制度見直しのポイント(事業者活動への影響の視点から) 爾見 豊 (関西電力)
15:05-15:30  重要度に応じた検査と規制の重点化 青木 孝行 (東北大学)
【休憩】
15:45-17:00 米国のFLEXシステムやSAFER基地による事故収束活動  【日本機械学会】  
15:45-16:15  オンラインメンテナンスとFLEX機器の活用によるリスク低減 岡本 孝司(東京大学)
16:15-16:35  SAFER基地の見学とNRCリージョンVでの意見交換 山崎 謙吾(電源開発)
16:35-17:00  Palo Verde発電所とDiablo Canyon発電所の事例調査 大久保 友輝夫(JANUS)

連絡先:
東京工業大学 奈良林直
東京大学工学系研究科 岡本孝司
symp@rop.tokyo

過去の開催実績
第1回原子力安全合同シンポジウム(2016年1月28日開催)